2015/11/18

帰国しました

パリとオスロの2都市を巡る旅から無事帰国しました。
出会いやアクシデントがある、思い出深い時間となりました。
そして何より、自分の視点が変わったことが大きいです。
小さな場所でささやかな幸せを感じることが
周りを見ないこととはつながらない。
いまさらながら、Think Globally、 Act Locallyを実感しました。
何度でも旅に出たい。いろんなものが見たい。
たった一度の自分の人生、旅するように生きていたい。

2015/10/17

星に願いを

秋風がだんだんと冷たく感じるこの頃です。
野山を散策すると、野ばらの実が赤く色づき、アケビの実が熟していました。
紅葉もそろそろ見頃になりそうです。

この度、個展を開催することになりました。
以前オーダーいただいた京都の雑貨店「つきしずく」の
オーナー みつこちゃんにお声がけいただきまして
今秋は京都にてリースを展示いたします。

京都の仲良くさせていただいているDJ YOTTUの7枚目となるMIX CDも
期間限定で発売いたします。
Rie wild vine wreathの世界観と今展示のイメージをコラージュするように
しっとりと切なく、この季節にぴったりなサウンドです。

ぜひ、紅葉の美しい秋の京都へお越しくださいませ。



Rie wild vine wreath exhibition
-  星に願いを -
2015.11.25.wed. − 12.8.tue.


つきしずく TSUKISHIZUKU
〒602-0862
京都市上京区河原町通丸太町上ル出水町274
tel / 075-708-5381
11:00~19:00
木曜休
http://tsukishizuku.com


Rie wild vine wreath
自然の移ろいを感じながら 色彩を楽しみ花を組み合わせる
オーダーメイドのリースや花束、ブライダルアイテムを制作
富山県在住


DJ YOTTU
DJ / お菓子職人 / パーティーオーガナイザー
レコードとお菓子を担いで全国を旅する 別名 鴨川のハイジ 
すべてにGiftな想いを
http://sukhino84.exblog.jp
http://www.newtone-records.com/artist/YOTTU




2015/10/03

33回目の結婚記念日

 両親の33回目の結婚記念日。初めて、2人を食事に招待。
母リクエストの日本料理屋は
食べてみると納得、母好みの味かげんでどれも美味しかった。
2人は大好きな日本酒を心ゆくまで飲み、気持ちよさそうだった。

娘3姉妹からの結婚年のヴィンテージワインとそれぞれが書いたカード
孫からのけいろうの日の贈り物に本当に喜んでいたので
こういうサプライズを仕込むのはなかなか楽しい。

いつごろからか、父も毎年母に花束を買って帰るようになったが
今年は母から父への記念のプレゼントもあった。
イギリス コーンウォールの陶芸作家のマグカップではるばる海を渡って届いたらしい。
唯一の家族での海外旅行先であったイギリスは皆にとって思い出の場所。
靴職人を目指して留学した妹へ会いに行く目的で今からもう8年も前のことだ。
英語ができない母は、妹に頼んでオーダーしてもらったらしく
自分用のマグカップもあわせて購入しており
これから毎日一緒にコーヒーを飲もうと話している姿に
この先もきっといろんなことがあるだろうけれど
健康で笑顔で、お互いを支え合って過ごしていってほしいと感じた。

できるときに、感謝の気持ちを見える形で届けておかないとと思うようになったこの頃。
母が父にむかって「娘でよかったね。」「育ててきてよかった。」という言葉に
気持ちが十分伝わったと想えた夜だった。

2015/09/13

わたしはロランス

とても久しぶりに文章を書きます。

そして、久しぶりに劇場へ足を運びました。
2013年に公開された『わたしはロランス』。
当時劇場で見逃したことを惜しんでいた一作品。
グザヴィエ・ドラン最新作の『Mommy』にあわせて、
地元の劇場でドランの特集が組まれ、2日間だけの再上映。



愛おしさも慈しみも、怒りも悲しみも、
どの感情もすべてがまっすぐに、
すべては愛であるというたった一つのメッセージ。
つかみどころのないものかもしれないけれど
確かにそこにあって、目に見える。
心の目に、しっかりと焼き付いて
そのあとのヴィヴィアン佐藤さんのシアタートークと
風景と食設計室ホーの映画のシーンを切り取ったフードインスタレーションで
その空間にいたみんながわたしはロランスの時間と
それぞれの感情やこの映画に対する思いを共有しあった。

性別も国籍も環境が違っても、きっとその垣根を超えるのは愛。
それでも、
常識やあるべき姿、または自分自身が描く理想や、周囲の声などに
影響されて、つまずいて、悩んで、
まっすぐで純粋な想いを貫くのは難しい社会。
その踏み出せない境界線でもがいている。
立場が違っても、そういう想いを持っている人がきっと沢山いる。

良い・悪いだけでは判断できない、選択。
普通といわれるものを選んだら、それが幸せなのだろうか。
異質と感じられるものを選んだら、それが不幸せなのだろうか。
守りたいものと、貫きたいものを天秤にかけざるを得なくなって
片方しか選べないこともある。
白か黒かで決めつけてしまうのは、
一つのものさしでみた場合であって、
違う方向からの景色は全く違っていることは多くある。

感情を相手に投げてさらけだして喜び、悲しみ、涙する、
人々の姿は人間らしさがにじみ出て、美しさがあった。


自分の感情にうそをつかない、まっすぐな愛を持って生きていたい。

2015/05/17

心にふれるもの



私の絵を見た母は「あなたの絵はモネのようね」とつぶやいた。
だから、小さな頃からモネが好きだった。

『積み藁』、『睡蓮』の連作をよく眺めていた。
『かささぎ』の雪の世界は北陸の冬のように感じていた。
『サン・ドニ街、1878年6月30日の祝日』の鮮やかなフランス国旗からは
歓喜の声が聞こえるようだった。

この絵本を作られた林綾野さんはフリーのキュレーターで展覧会の企画・制作していて、
特に面白い視点は画家の生活環境、食との関わりなどを研究していらっしゃること。
そういえば以前妹にすすめられた『モネ 庭とレシピ』もこの方が監修していた本だったな。

モネの人生は、絵が売れず貧困な時期があって、妻や子どもを先に亡くしたり
戦争を体験したり、激動の時代だったと思うけれど
それでも絵筆をとり書き続けた彼には
絵に対する真っ直ぐな情熱と希望の光みたいものがあったんだと思う。
積み藁や睡蓮にみる、光の美しさにそれを感じずにはいられない。

今一番大好きな作家、原田マハの最近読んだ『Modern』もとても良かった。
MOMAを舞台にした5つの短編集。
アートが時に人の心を動かして、勇気付けたり、元気付けたり、踏み出す一歩を後押ししてくれる。
マハさんのお話はそういう前向きな気持ちを感じるから、好きなのだ。

アートも、お花も、絶対になくてはならないものではないかもしれないけれど、
そういうものが心に刺激をくれる。そう信じている。

2015/01/10

静かなお正月

元旦から家族で静なお正月。

両親と姪っ子とともに着物をきて、母の作った料理を食べ、
誕生日プレゼントにあげたアンパンマンかるたをし、
ゆっくりと読書をして過ごしました。


昨年末にあった心を痛む出来事に、家族みんなが悲しみにくれました。
でも、より一層深まった家族の絆。
みんなが健康に笑顔でいること、一緒に美味しいご飯を食べられることが
本当に幸せであり感謝すべきことだ と心から実感しています。

もう取り戻せないことは、心に閉まって、それでも前を向いて進んでいくしかない。


最近読んだ本に、元気をもらえる言葉がありました。

『困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。
 3時間後の君、涙がとまっている。24時間後の君、涙は乾いている。
 2日後の君、顔を上げている。3日後の君、歩きだしている。』

だから、歩いていくのだと。


着物を着る両親にカメラを向けたとき。母がさりげなく、父の着物を正していた。
二人の寄り添う姿を、とても幸せに感じた。