2018/10/26

   

旅の続きを一向に書き残しておかないまま、もう帰国して1か月ほどすぎてしまった。記憶はだんだんと薄れていく。あのときの感動も、目にしたものも、少しずつ霞んで日々やること過ごすことに精一杯になってしまっている。前回フィンランドから帰ってきたあと、残した日記の最後の一言に「旅するように生きていたい」と綴っていた。果してその感覚を持ち続けてこれたかな?と思うのYESとはとうてい言えないのだけど、それでもフィンランドのあとこのニューヨークの一人旅の期間には別れも出会いもいろいろなことがあったなと思う。(あれ?振り返るのがニューヨークの旅ではなくて過去2年間くらいになっている。笑)

2018/10/03

     

ニューヨークにいた日々が遠い過去のようになりつつあります。感動した気持ちを忘れないように、新鮮なうちに言葉に残しておこうと思っていたのに帰国してから早2週間です。

旅の目的はMOMAにある、アンリ・ルソー作 「夢」を観ること。原田マハさんの『楽園のカンヴァス』を何度も読み、死ぬまでにこの絵の前に立ってみたいと思い続けてきました。出発の数日前からなんとなく行き先をピックアップして、スムーズに入場する方法、美術館やお店の営業時間、休みなどを確認して、MOMAに行くのはニューヨークに到着して3日目に予定していました。(はじめは違うところに行き、目的の場所は中盤に取っておこうとする気持ちと休館日なども間に挟んだため) ところが行きの飛行機で再度読み返し、鼓動がおさまらないのです。いよいよ長年会いたいと想い続けてきた人に会えるような気持ちで落ち着かない。本の表紙を眺めてみたり、座席のポケットにしまったのにまた取り出したり。そうこうしているうちにJFK空港に到着しました。

日本にいる間にUberのアプリを取って、生まれて初めて呼び寄せたドライバーは笑顔が素敵な高評価のインド系の男性でした。カレーが好きなのでオススメのお店を聞くとちょうど宿泊先のホステルから徒歩圏内にあると行って、お店に寄り道してくれました。(後に滞在中に行ってみました)「どうしてニューヨークに来たの?」と聞かれたので「MOMAに行くため」と答えると、「今日行くのかい?」の返事に迷いが出てきた。

スーツケースを預けて、地下鉄に乗って、街へ向かうことに。


#newyorktrip