2017/11/23

    

 窓の外に目をやると秋の青空と山の紅葉が次々と流れてきて、道路わきのススキが揺れてキラキラとしている。なんだか肌寒いなぁと感じて後ろをみると、いつのまにか運転しながらタバコを吸うために窓をあけていた。この日、オペラを観に出かけた。プッチーニ作「トスカ」を映画監督の河瀬直美さんが演出するとどのような舞台になるのか観てみたかった。全編イタリア語でステージの両サイドに日本語の字幕が流れ、ストーリーは忠実でありながら古代日本を想起させる「牢魔(ろうま)」という架空の舞台を設定。悲劇の物語の中に生と死、命の尊さ、愛を描き、とくにエンディングの演出は一筋の光が印象的で未来への希望を感じさせて美しかった。個人的には光(ライティング)の使い方と、舞台美術と衣装がとても好みだった。