2018/01/28

   

 
  「ごはんでもいきましょう」って社交辞令も多いけれど、お互いの予定を調整できるよう昨年末から連絡をしてくれて、あぁほんとに実現するって嬉しいな、と素直に思った。仕事とプライベートでの印象は少し違って、ちょっとラフな雰囲気が親しみやすく感じた。その人は自分の感覚を大切にしていて、外へはアンテナが張られていて内は物事を静かに見つめるような目があって、久しぶりに日頃にない刺激をもらった。焼菓子をもらったお礼に渡した花束が窓辺にそっと飾られている写真を見て、嬉しい反面そこに自分がいるような気がしてちょっと恥ずかしくなった。

 あ、贈り物ってそういうものなんだなぁとその時思った。洗面所に立って手にする手づくりのヘアバーム、THREEのスキンケアやBULYのボディクリーム、たくさんの器たち。プレゼントしてくれた相手をふとしたとき意識する。物が多くていろんなものが埋もれてしまっている我が家をもう少しすっきりさせることができたら、ひとつひとつがもっと際立って存在感が増すだろう。

 花が飾られ整理整頓された一枚の写真がそう教えてくれた。

2018/01/24

    

 先日の大雪よりさらに大雪となる大寒波がやってくると聞いてそわそわとしてなんとなく眠れなくて、Netflixを見ながら夜を過ごした。(いや、むしろ見ることに夢中になってたら朝だった。)明け方になり戸をあけると吹雪いておりまた一面真っ白だったけれどそれほど積雪がなくてようやく少し眠ることができた。

 ある方から植物をガラスの中に閉じ込めた美しい作品をみせていただいた。植物はガラスの中で水分は気泡となり熱で燃えて白く灰になっているけれど、どんな姿をしていたかわかるくらいシルエットが残っていた。そのとき氷河の塊に耳を当てるとプチプチと音がする映像をテレビで見て、ずっと昔の何年も前の空気が音になっていると知って、過去から現在を結んだようなタイムカプセルを今開けたような気持ちになってとてもドキドキしたことを思い出して話して、感動が2倍に膨れ上がった。こんな風に一瞬で心をつかんでしまうようなもの、久しぶりにみた気がした。

 帰ってからひとつだけ折れてしまっていたパンジーを押し花にすることにした。花束になり損ねて取り残されても愛らしいフリルに見とれた。押し花も、どこか感覚が似ているように思えた。今日のこの嬉しかった気持ちをこの花に込めて、残しておきたくなった。
 


2018/01/21

     

 
 今年から定期的な(ときどき不定期になりそうな)ワークショップのはじめての回を先日終えた。お仕事したり家事もしたり、慌ただしい毎日の中でこうして同じ時間を同じ空間で過ごすこと、参加してくださる方がいらしてありがたいなぁと思う。今回もまた、みなさんの優しさやお花の力を感じた。
 
 昨年はじめに北日本新聞で写真家のテラウチマサトさんが富山の文化人を訪ねるコーナーに紹介していただいたのを見てくれた女性が前撮りのブーケを依頼してくれて、今回お母様とお友達を連れてご参加されたり、昨年末の山内マリコさんのラジオにゲストで呼んでもらって放送を聞いた女性がお一人で申し込みしてくれたり、どこかで何かがきっかけで、誰かとわたしが花を通してつながっていたことがこういうワークショップを開催することでお会いすることができるのだから本当に嬉しい。
 
 わたしにとっても先輩にあたる世代、同世代、ちょっと若い世代の女性たちが集まる。自分と花の時間を黙々と楽しみたい人もいるだろうし、人見知りでこういった場所に一人で行くのをドキドキしながら来る人もいるだろうし、いろんな気持ちを抱えてやってこられるだろう。時にはわたしに会いに来て下さる方も。初めはちょっと身構えてしまうけれど、そのうち前に座っている人とちょっと会話も楽しんでもらえたら。意外に人生相談できたり、誰かの一言がきっかけで何かを後押しされたり、ヒントが落ちていたりするもの。そういう時間にもなったらいいなと思っているので、ぜひいろんな方の小さな刺激になりますように。
 
 そしてもちろん男性にも参加してもらえたらいいなと思っています。彼女に奥さんにこっそりプレゼントしてみようと思う方がいらしたらホント大歓迎です!きっと一緒に参加される周りの女性たちは、なんて素敵なの~!ってウェルカムな気持ちのかたばかりです。
 


2018/01/20

    

 
今年初めての舞台は「かがみのかなたは たなかのなかに」。不思議な感覚でストーリーに引き込まれていった序盤、笑えるシーンがあってコミカルな喜劇かな?と思ったら、なかなかダークな一面も。ポップな要素とシリアスな要素がまぜこぜ、言葉も鏡でときどきあべこべ。そして終わってみたらなんだかズシっときている自分。(隣にいるパートナーも。)
 鏡に映ったわたしはわたしだけど、でも鏡だからもしかしたら自分と反対の面だったり(ポジティブとネガティブ)、普段は隠してある本当の部分(本音と建て前)だったりするのかもしれない。クライマックス、こう来るとは思わなかった、人間のいろんな面がいっぱい見えてきてぐーるぐる。ファンタジーなんだけど、なんだか怖い。そういう面白みがあって、出演される方たちはもちろん音響、照明、衣装、セットなどすべてがこのお話をドキドキワクワクさせてくれた。子どもにも向けたこの舞台は、子供がみたらどんなことを想像するんだろう。大人はどんな感想なんだろう。話してみたい。
 そしてこのお話を書いた長塚さんの想像力ってほんとすごい。

2018/01/19

      


大して着ていないのに洗って縮んで、しかも虫に食われてしまったセーターでさえもらって嬉しくて、裁縫上手な母のもとへ向かいお直し方法を教えてもらった。ミナペルホネンへでかけたときに購入した端切れがここで活躍し、ブランケットステッチで縫い合わせた。(この直ったセーターをみて、「ミジンコがついている」というパートナーを、それくらいの感覚の人で良いのかもしれない、といい意味で思った)
 

 
帰ってから、衣替えのときに穴に気づいてしまったままのセーターをひっぱりだし、さらに穴埋めする。
  

 
一つのことをやりはじめると、すっかりのめりこんで深夜になった。穴を埋める作業は単純で、一針さしては糸をかけの繰り返し。

折り合いはついていて納得してて前に進んでいるのに、いつまでも引きずるように顔をのぞかせるのはそれだけ自分にとって流せない出来事なのは事実だけど、少し時間が経ったら考え方を変えることができたり、涙とともにいっしょに流せたりする。比べたり、いつまでもこだわっていたら、大切なことを見失ってしまいそう。だって自分にとって大事なことだと再確認したんだから。話すことを受け入れてくれる懐の深さに感謝します。話すことで助けてもらえることもあるんだな。




2018/01/08

     


 新年あけましておめでとうございます。

 昨年もたくさんの方とお花を通してつながり、いろいろなご縁がありました。ワークショップをしたり、マルシェに出店させていただいたことで普段オーダーしてくださる方やインスタグラムを見てくださっている方とも直接お会いしてお話することができ嬉しかったです。春の入善のよいもの市も、冬の氷見のうみのアパルトマルシェも寒かったなぁ。夏のアパルトマルシェはものすごい人で、しかも暑かったなぁ。そんな中足を運んでくださったみなさんも、もちろんオーダーなどでご連絡くださったみなさんも、本当にありがとうございました。

 今年はどんな年になるだろうとワクワクしています。そしてちょっと不安というか、初めてのことでドキドキしますが今まで不定期で開いていたワークショップを、今年は毎月開いてみることにしました。ギフトなど特別なお花だけでなく、日常の花にフォーカスして日々の暮らしの中にちょっと花を飾る楽しみや、お仕事や子育て、家事、人間関係でちょっと心が可愛くなくなってしまったり元気をなくしてしまったときに植物が持つ瑞々しい力を感じてもらえたらいいなと思っています。ドライフラワーのリースやスワッグの回はもちろん、生花を飾る回も予定しています。特にこれからはわたしの大好きな春の花の季節です。アネモネ、ラナンキュラス、チューリップ、色鮮やかな花がならびます。冬は生花も長く持つのでおすすめですよ。
ぜひ、ご参加おまちしています。




 
 お正月は大好きな母の御節とお雑煮を食べ、家族でゆっくり過ごしました。姪っ子と神経衰弱をして、ようやく原田マハさんの『たゆたえども沈まず』を読み終えました。甥っ子はだんだんとよくしゃべるようになり、何度も絵本を読んでといってわたしの上に乗ってきたり、抱っこしてとせがんでくる姿も可愛らしい、、、とついつい調子に乗っていたら体が筋肉通に、、、、、。
 たっぷりと寝て疲れも取れてから、パートナーと金沢へ出かけました。久しぶりの外出で連れてきた犬が大喜びして、まさかのスカートの上で嬉しおもらしをするという初笑い。(お気に入りのhykeのニットスカートが水分で重く、、、笑。今まで飼っていてもこんなことなかったと言っていたけれど)急遽パンツを購入して着替えて再出発したけれど、道中私の様子を伺ってパートナーの膝の上からチラチラとこちらを見るので、「怒ってないよ~おいで!」というと嬉しそうにこちらに飛び乗ってくる姿もまた愛らしかった。お互いにささやかなプレゼントを贈りあってご満悦で美味しいぜんざいとわらびもちを食べて帰ってきました。今年も仲良く笑って一緒に過ごせたらいいな。