2016/08/27

 

衝撃的な出会いがあった。書かずにはいられない。

丸襟のシャツにタイトスカート、レザーのバッグ。黒髪のボブで清楚な雰囲気の華奢な女性が目の前に現れた。立ち振る舞いが美しく、言葉遣いもきれいで、品のよさそうな方だ。
聞くと絵描きだという。早速、スマートフォンで作品を見せてくれた。衝撃が走った。幼虫や爬虫類などの鉛筆画にビビッドなアクリルが合わさって、緻密な絵から何ともいえない雰囲気が漂う。去年フランスのアールサンピエール美術館でアールブリュットの展示を見た時のような気持ちになった。どこか湿った、陰を感じる。ただ晴れやかなのではない、何かの感情の表れ。今は日本で発表しておらず、アメリカで作品を出しているそうだ。あちらにはコレクターと呼ばれる人も大勢いるし、チャンスもそこらじゅうに転がっているそうだ。アメリカの話、絵の話、そしてわたしの話も少ししながら時間はあっという間に過ぎてしまった。

こういうドキッとするような、刺激的な出会いがごくまれにある。エネルギッシュなパワーを秘めた女性から元気をもらった。目のまども、心のまども、細胞もあいたような感覚になった。