2016/09/16

ありふれた日常の中に幸せに感じることがたくさんあったと気づくのは、後のことだ。どうして渦中に気付けないのだろう。悠々と踊っていられる場所は作られたものだったのだ。いつでもそうしていられるように、用意してくれていたものだった。ごく、自然に。いや、お互いに作れていた部分もある。(と思いたい)

一緒にいるのに離れているような寂しさ、傍にいないのにすぐ隣にいてくれるような安心感。誰かと関わるから起こる感情だけれども、結局のところ孤独なのだ、と感じる。20代の時の「私は私」とは違う感覚。(若い時はもっと傲慢だった気がする)今は「私は私でしかない」という方が近いかも。

家族がいても、恋人がいても、友人がいても、孤独感はある。孤独と向き合うことはなかなかできない。ふっと一人でいる時間が寂しくなった時、誰かの声を聞きたくなったり、ご飯に誘ってみたり。その穴を埋めようとして。一人の時間をうまく過ごすには自身に心の安定感が必要だ。美味しいご飯を食べて、美しい植物を愛で、気持ち良い音楽を聴いて、興味のある本を開いて。心が健康でいられるようにするのだ。できたら、よく眠る、も加えたい。

穏やかに心に風を吹かせていたい。