「ごはんでもいきましょう」って社交辞令も多いけれど、お互いの予定を調整できるよう昨年末から連絡をしてくれて、あぁほんとに実現するって嬉しいな、と素直に思った。仕事とプライベートでの印象は少し違って、ちょっとラフな雰囲気が親しみやすく感じた。その人は自分の感覚を大切にしていて、外へはアンテナが張られていて内は物事を静かに見つめるような目があって、久しぶりに日頃にない刺激をもらった。焼菓子をもらったお礼に渡した花束が窓辺にそっと飾られている写真を見て、嬉しい反面そこに自分がいるような気がしてちょっと恥ずかしくなった。
あ、贈り物ってそういうものなんだなぁとその時思った。洗面所に立って手にする手づくりのヘアバーム、THREEのスキンケアやBULYのボディクリーム、たくさんの器たち。プレゼントしてくれた相手をふとしたとき意識する。物が多くていろんなものが埋もれてしまっている我が家をもう少しすっきりさせることができたら、ひとつひとつがもっと際立って存在感が増すだろう。
花が飾られ整理整頓された一枚の写真がそう教えてくれた。