まだリースを作っていることを知っている人がかなり少ないころ、Eちゃんは当時20代前半だった。私にオーダーしてくれる人の中では最年少だったのではないだろうか。周りにあるものは全て敵ってくらいに斜に構えて、ちょっとエキセントリックな雰囲気を感じさせた。贈り物をしたい時はよく声をかけてくれた。陰ながら私の花の活動も応援してくれていることや、彼女の繊細で思いやりがある純粋な性格がだんだんとわかってきた。それから数年経ち、初めて会った時とは別人ではないかと思うほど明るくなって、自分のことをハキハキと話してくれた。彼女は過去の自分と向き合い、そのおかげで本当にしたいことを明確にして今は「学びたいことがあるから大学にいきたい」と夢に向かって走っている。
結婚や出産、キャリアを積んだEちゃんの友人たちが自分の目線やものさしで彼女へ伝えるアドバイスは、やっぱり年齢や性別、社会のイメージから来るものもあると感じた。私の中にも根深いところにはまだまだそういった価値観が残っているとは思うけれど、100%の気持ちでエールを送れたのは「言葉」に支えられることがあるのを実感したばかりだから。いつも側にいてくれることや頻繁に連絡を取ること、甘えられる関係が支えとなるすべてではない。私が泣くほど嬉しかったように、目の前で涙する彼女もまた、きっと不安な気持ちはもちろんあって、でも自分に嘘をつかないために、後悔しないためにその生き方を自分の意志で選んでる。進む道は違うけれど、きっと戦友ってこんな感じかもしれない。