2019/02/08

物に宿る力

わたしの家はとっても物が多い。旅先で買ってきたもの、プレゼントでもらったもの、拾ったもの、いろいろある。今年の目標は「整理整頓」「断捨離」と書初めで書いたけど、早速この間HOUSEHOLDに来ていたやわい屋の行商でずっと欲しかった飛騨の妖怪を手に入れた。家族や子どもの成長を見守る妖怪。一つ目でにやりとした表情がとても気に入っている。

おまかせでオーダーしてもらえることが多いので、依頼内容とかオーダーしてくれた方の人柄とかを汲んで、遊べる振り幅を感じたときはお守りや魔除けのニュアンス加えた、普段作るリースやスワッグとは一味違った飾りを作ったりしている。そもそも、リースもスワッグもそういった意味合いがあるものだけど、近年はすっかり浸透してカジュアルなものになってきた。(贈り物にも選んでもらえるから嬉しい。)今まで作らせてもらった中でも印象に残っているのが、シッサスオバータ(ぶどうのつる)を三つ編みに編み込んで中に珊瑚を埋め込んだりフランスのブリキの飾りをつけたりしたお守り、唐辛子いっぱいの魔除けスワッグ、クロスの壁飾りなど。

祈りや願いを何かに託すこと、物に宿る力を人々は昔から信じてきた。私に頼んでくれた人へ気持ちを返したり伝えていくとしたら一つ一つ大切に作っていくことしか出来ないけれど、見えないけれど信じられる何かや伝わるものはあるような気がしてる。